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2020年1月14日 明け方頃


だいすきな飼い猫

とわ が空の向こうへ旅にでました。


14歳と5カ月でした。






年が明けてお正月、

三ヶ日で病院があいていない中の突然の不調。

その日、いつものようにベッドから出てきたら

足が立たなくなっていました。


人間でもたまにある、

寝て起きたら痺れてた!

かな〜なんて笑っていたら、

どうにも戻る様子が無く、食欲も無い。

こんなことは初めてで、

緊急であいている病院へ駆け込みました。


診察を受けて言われた言葉は


「厳しいかも知れません」


例え原因を突き止めて治しても、

高齢なので元通りにはならないこと。

治すための基礎体力がなく、

そもそも治療自体が難しいこと。

先生の言葉が信じられませんでした。


こんなに近くで見てきたのに、

こんなになるまで気づけなかった自分を、

何もしてあげられないのかと責めました。


そんなわたしを慰めるように本人(にゃん)は、

喉を鳴らして擦り寄ってくれました。




この子なら何を望むだろう。

を、最優先の判断基準にして。

「飼い主のエゴ」はなるべくおさえて、

介護の日々が始まりました。


たった2週間。


対応処置で食欲を取り戻したとわは、

立ち上がれない以外は前と変わらないよう。


スプーンですくったご飯はガツガツと食べ、

栄養の入ったお水も注射器からゴクゴク飲み、

とにかく、

苦が無くリラックスして過ごさせてあげようと

お世話環境や1日の流れが出来てきた頃…




あまりに呆気なくて、あっという間でした。



前日は朝劇シネマの日。

お仕事を終えてから病院に連れていって、

「現状維持で頑張りましょうね」なんて先生。


いつものようにご飯とお水をあげて、

あったかくして撫で撫でして、

おやすみなさいとスキンシップをして。





その夜は応えてくれるようにジッと見つめて、

喉を鳴らしながらゆっくりの瞬きと、

いつもの音の無いにゃー。

小さく口を開けて鳴いて、眠りました。



急な変化は微塵も感じない中の出来事でした。



1月14日、14歳5カ月。

図ったかのよう。



その日はわたしには珍しく、

自然と明け方に目が覚めました。

寒くないかな、と体温を確認した時でした。

とても耳が冷たくて、飛び起きました。

何度も何度も呼び掛けて、撫でて、温めて。

嘘だと信じられなくて顔を埋めて、

聞こえるはずだと、鼓動をさがして。


反応は無く、

体温が戻ることはありませんでした。


いつもの寝顔と同じ。

寝ているだけのようでした。




ペット、というのは

コンパニオンアニマル

伴侶動物なんて呼び方もあるそうですね。


とわはまさにそうでした。




世間知らずな学生の頃に我が家にきて、

親と喧嘩をした時も、

度重なるお引越しも、

お芝居の練習中も、

彼を家に呼んだ時も、

1人ぼっちになった時も、

嬉しいとき、悔しいとき、おもしろいとき、

つらいとき、疲れたとき、しあわせなとき…

いつも、誰よりも一緒でした。






普通なら警戒したり怯えたりするようなことも

いつもと変わらず、鼻息をプーとさせながら、

夜には喉をゴロゴロ鳴らして、

必ず隣にいてくれました。






爪研ぎは決まったところでしかせず、

毛繕いもなんだかんだ受け入れて、

お留守番中も悪さをせず、

大きな声で鳴くことも無く、

お出かけバッグも嫌がらずに入り、

ペットホテルもすぐ馴染み、

ひとに預かってもらっても動じず、

ほかの子が飛び掛かっても手を出さず、

初めての人に撫でられても平気な顔で、

体は小さいのにびっくりするほど健康で、

本当に手の掛からない子でした。






わたしがお世話をしているようで、

いつのまにか、

わたしがお世話になっていました。



何度ありがとうを言っても、

何度だいすきを言っても、足りません。





これからのわたしの人生に、

どんなことが待っているかなんてわからない。


けれど、間違いなく言えるのは、


とわと過ごした14年と5カ月が

とにかく幸せで成長出来た時間でした。




たくさん泣きました。


きっとこれからも、

とわのことを思って泣いてしまう。


でも、乗り越えるのではなくて、

少しずつ受け入れていくことで、

今のこれからのわたしに、とわがなるんだと。

そんなことに思いあたりました。





もともと小さかったですが、

さいごにはかった体重は1.16kg


あまりに小さなからだで、

大きな大きなものをくれました。




とわのことを話したら尽きないけれど、

写真もまだまだあげたりないけれど、


また、涙も出てきてしまうけれど。


いま、こんな気持ちになれていることも、

とわが与えてくれたもの。


大事に大事に、抱いたものを"自分"にして。


これからは空で見守ってもらいながら、

毎日の幸せをちゃんと掴んでいきます。






ありがとう、とわ。


だいすき。






ありがとう。









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